臨床心理士・公認心理師 K.N. / うつ・リワークフロア
1対1じゃなくてグループだからこそ
心理士として生かせるスキルがあるんじゃないかと思っています
臨床心理士・公認心理師の主な業務内容は?
他の職種の方と同じように、集団プログラムの運営を行っています。集団認知行動療法、コラージュ、アサーショントレーニング、自律訓練法などの心理系プログラムをはじめ、筋肉トレーニングやエクササイズなど運動系のプログラム、テーマトークなどコミュニケーションプログラムなど様々あります。
個別面接も行いますが、産業医や主治医と連携を取ったり、新患のインテーク面接や時には心理検査を実施するなど、業務の幅はかなり広いと思います。
おおまかな業務の流れを教えて下さい。
朝いらっしゃった時の振る舞いを見るところからスタートです。他のメンバーさんとの接し方や、態度の変化、挨拶の様子など、変化を感じ取り、診察介助に着いた時には医師に様子を伝えます。日中はプログラム運営と個別対応になりますが、それ以外にも、外部との連携をワーカーさんに習いながら身に着けたり、勉強の機会も多いです。
デイナイトケアの目的とは?
現在リワークや日中活動の場は、他の制度にもたくさんあります。でも医師を始めとする医療専門職のチームの中で、集団で活動をすることでその人の特性や症状を見抜いてもらえるのは、デイナイトケアならではだと思います。心理教育だけでは培われない、再発予防のためのエッセンスが詰まっているように思います。
どんな時にやりがいを感じますか?
心理士といえば1対1や心理検査というイメージを持たれがちですが、人と人との交流の変化を見たり、インテークで知ったその人の成育歴を背景に集団適用の特性を見たり、グループだからこそ心理士として生かせるスキルはあるんじゃないかと思っています。そんな視点をプログラムに反映させて、メンバーさんが回復したときに「○○のプログラムが生きた」と言ってもらえるところに、やりがいを感じています。