精神保健福祉士 主任 H.M. / アディクションフロア
小手先で言った言葉は、伝わってしまう。
1人の人としてぶつかっていく勇気も
精精神保健福祉士の主な業務内容は?
私が友人に説明する時には、「精神保健福祉士」といってもわかってもらえないので、「相談員だよ」という言い方をしたりするんです。確かに話を聴くことも多いのですが、メインは、生活を整えたり、いろいろな社会資源、福祉であったりとか、その方が利用している施設での関係調整が多いですね。このクリニックは「やりたい」ことをチャレンジさせてもらえる環境ですので、自分で仕事を開拓してく面白さもありますよ。
おおまかな業務の流れを教えて下さい。
プログラムの運営をはじめ、クリニック内のほかの職種の情報をまとめて関連機関と情報共有したり、カンファレンスを開いて患者さんの方針を話し合ったり、1日中動き回っていることが多いです。先輩のPSWは講演会や外部での勉強会も精力的に行っているので、自分が担当しているケースもおろそかにしないように調整しながらの、臨機応変な動きが凄いです。
デイナイトケアの目的とは?
デイナイトケアでは、午前、午後、ナイトの1日3回のプログラムを行っています。そういった場でメンバーさんに、自分が忘れていた楽しみを見つけていただいたり、自分の病気をもっと知ってもらい、「なぜ自分はここにいるんだろう?」という気づきを得てもらう努力をしています。まずは本人に気づきがないと、回復の道が見出せません。私達がその人を変えることは出来ませんので、そのような気づきの場を提供することが目的だと思っています。
どんな時にやりがいを感じますか?
スリップして戻られた、とあるメンバーさんが、「自分のスリップ見つめ直してもう一度やってみよう、このクリニックとつながりながら、社会復帰を目指したいです。」と仰って下さいました。そういう瞬間は、やはり励まされるといいますか、やっていて良かったと感じます。メンバーさんには、小手先で言った言葉とか、すべて伝わってしまうんです。専門的なことも大事ですけど、1人の人としてぶつかっていく勇気も養われていると思います。